マイナ受付という言葉を聞いたことはありますか?
この記事では、マイナ受付とは何か、どのようなメリットがあるのかをご説明いたします。ぜひこの記事を読んで、当院でもマイナ受付を利用してみてください。
マイナンバーカードとは申請した者に交付される、個人を識別するためのプラスチック製のカードです。
マイナンバーカードにはICチップが埋め込まれており、以下の情報を確認できます。
マイナンバーカードは、身分証明書として使えるほか、確定申告などのオンライン手続き、コンビニで住民票などの証明書を発行する際に使用できます。このマイナンバーカードを医療機関で活用できる制度が、マイナ受付です。
マイナ受付とは、医療機関や薬局でマイナンバーカードを保険証の代わりとして使えるシステムです。
マイナ受付を利用できる機関は徐々に増えていますが、すべての医療機関で使えるわけではありません。
マイナ受付専用端末の導入など、準備を要するためです。
東京都杉並区では、2022年10月時点で約60件の歯科医院がマイナ受付に対応しています。
当院でもマイナ受付を導入しております。
是非ご利用ください。
「これまでの保険証を使えばよいのでは?」
「利用することで何かメリットがあるの?」
そんな疑問を持たれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実はマイナ受付を利用することでたくさんのメリットがあります。
マイナ受付を利用することで、医療情報をひとつのデータベースにまとめることができます。
これまで複数の医療機関に通院されている方には、都度お薬手帳を見せていただいたり、口頭で他の医療機関での診断について確認したりと、状況を把握するためにご協力いただいていました。
しかし、マイナ受付によって、すべての医療機関で行われた保険診療の特定健診情報、薬剤情報、医療費がマイナポータルで確認できるようになります。医療情報の共有が簡単に、そして正確にできることで、より円滑で安全な診療が可能です。
ただし、各種公費負担医療制度との一括化はされていません。医療証をお持ちの方は、引き続き受付でのご提示をお願いいたします。
マイナ受付をすると、
受付での手続きや情報の共有がスムーズになります。
従来の保険証の場合、受付では保険証の期限の確認や、患者様情報の登録などを手作業で行っていました。マイナ受付では、必要な情報をデジタルで管理するので、受付での手続きを短い時間で正確に行えます。その結果、患者さまの待ち時間も短縮することが可能です。
「マイナ保険証を利用すると、引っ越したときに変更手続きするものが増えるのでは」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。マイナ保険証は、就職、転職、転居の際に特別な手続きをしなくても、継続して利用できます。
就職、転職の際は、事業主が従業員の健康保険の加入手続きを行います。その際に、従業員のマイナンバーを記載することで、「オンライン資格確認システム」に情報が登録されます。
この情報はマイナ保険証と紐づけされているので、職場が変わった場合も自動で更新されます。また、転居の際には、通常行うマイナンバーカードの住所変更手続きをするだけで、保険証情報も更新されます。
面倒な手続きなく継続して利用できるのが、マイナ保険証のメリットのひとつです。
マイナ受付を利用すると、
高額療養費の限度額を超えた医療費の一時払いが不要になります。
医療費の負担額が一定の額以上になった場合、従来の方法だと高額な医療費であっても窓口で一時的にお支払いいただいたのち、払い戻しの申請が必要でした。自己負担限度額のみを支払いたい方は、事前に申請して「限度額適用認定証」の交付を受けなければならなかったのです。
しかし、マイナ受付を利用し「オンライン資格確認システム」に診療情報が登録されることで、マイナンバーカードを「限度額適用認定証」として使えるようになります。
マイナンバーカードを保険証として利用することで、保険証、医療機関ごとの診察券、お薬手帳などといったお財布の中身の軽減につながります。
また、それらの管理の手間やスペースも省くことができます。
マイナ受付には多くのメリットがあり、従来の面倒な手続きを簡略化できるシステムです。
使い始めの申請はとても簡単で、転居や転職をしても特別な手続きなく継続して使えます。マイナンバーカードをご自身で専用端末に入れるだけですので、受付でお預かりすることもありません。
当院でも、マイナ受付が対応可能です。是非ご利用ください。