小児の口腔ケア方法
乳歯の虫歯の特徴
- 虫歯になりやすい
- 虫歯の進行がはやい
- 歯の神経まで虫歯か達するのが早い
- 小児の発育環境に影響される
- 年齢と虫歯にかかりやすい場所とに相関がある
- 自覚症状が少ない
哺乳瓶の虫歯にも注意

哺乳瓶に砂糖入りミルク、果汁、乳酸飲料、スポーツドリンクなどを入れて、長時間くわえさせたまま遊ばせたり就寝させると、口の中にそれらの飲料物が残留して主に上の歯に重篤な虫歯が出来てしまう。
対照的に、下の歯にはほとんどできないのが特徴です。
虫歯になりやすい場所

- 2歳まで
- 上の前歯4本の表側
- 2歳から3歳まで
- (前半)上の前歯の真ん中の2本の歯の間
(後半)上の前歯の真ん中とその隣の歯の間
- 3歳から3歳6ヵ月まで
- 上の1番奥歯の噛む面と下の1番奥歯と奥から2番目の歯の噛む面
- 3歳6ヵ月から
- 上下とも1番奥の歯と奥から2番目の歯の間
虫歯の予防と進行抑制
虫歯は、お口の中の環境(歯並びや唾液、歯の形など)+細菌(数や種類)+食べ物(砂糖や食べる時間)などが組み合わさることによってできます。
小児のなかでも、生後19~31ヵ月の期間は”感染の窓”と呼ばれていて、感染が最も起こりやすいといわれています。
哺乳と卒乳について
- 生後6ヵ月頃には夜間授乳をやめることが望ましい
- 1歳6ヵ月までには哺乳瓶の使用をやめる
食生活について

- 間食の回数を少なくする(間食の時間と場所を決める)
- 粘着性、停滞性食品の間食を控える
- 就寝前あるいは睡眠途中は、砂糖の入った飲食物の摂取はやめる
- 遊びながらダラダラと飲食しない
- 噛みごたえのある食品をよく噛む
- 必要な時間以外にスポーツ飲料や乳酸飲料を摂取しない
- 砂糖の入った飲食物の摂取後は歯磨きやウガイをするようにする
ご家庭で行うお口の清掃方法

- 歯磨き
- デンタルフロス
- フッ素入りのウガイ薬
方法:歯磨きやデンタルフロス→ウガイ薬の準備→ウガイ→ウガイ薬の吐き出し
小学校低学年までは、仕上げ磨きをしてあげましょう。3歳頃から本人によるお口の清掃を始め、6歳頃には習慣化させるのが望ましいです。